人類は有史以前から災害(Disaster)に遭遇し、命、文化、文明、社会を失い続けてきたのに、なぜ災害から目を背けてしまうのでしょう。
「自分ごと」のように思えないから?
対策の施しようがないから?
自分ひとりで何かしたところで何も変わらないと思うから?
世の中の雰囲気があきらめモードだから?
漠然としすぎていてどう接していいのかわからないから?
私も防災を専門としながらも、災害というあまりにも大きな相手に、一個人の無力さを痛感していました。時には学会、研究会、NPO 活動、コミュニティー活動に参加し同志と議論・活動をしながらも「私たちの存在はあまりにも小さい。もっと世の中の人々が災害に遭遇するかもしれないという宿命をきちんと捉え、積極的に前向きに共存してゆこうという雰囲気にならなければ新しいステージに立つことすらできない。」と思うものです。 |